夏なのに。

3月からの強制ロックダウンでこのマンハッタンに張り付いたまま7月4日を迎えようとしている。体を動かさないでアパートメントで日々を過ごしてきたと思いきや、実際はほぼ毎日外出していた。自転車で買い物に行き、公園に散歩にも行く。しかし大都市でお金を作ることなく生活することは、ホームレスになることと同じ意味を持つ。お金がなくなった時点でアパートメントを追い出される。州知事も市長も富裕層、金融、不動産会社から賄賂を受け取り、強制ロックダウンをさせておきながら普通に住んでいる多くのニューヨーカーの生活を支援する提案さえも出していない。何という皮肉だろう。ニューヨークは世界の資本主義の中心で弱肉強食の街でカネがすべてでもある。コロナ渦はそれを明確に強調してくれた。呼吸して食物を食べ眠るという生きるということが、今は大変なストレスになっている。多くの知人も同じだろう。瞑想がその現実を少し柔らかいものに変えてくれる。このままの心貧しい強欲資本主義を今回も継続するとニューヨークにも間もなく落日が迫ってくると思う。